人面土器

登録番号 T0030006
時代‧年代 台湾鉄器時代
材質
遺跡所在地 十三行遺跡 B区 53、64号 二人墓
遺跡名 新北市八里区頂罟里
寸法 口径11.2cm 高22.9cm

概要

片耳、折肩、圏足の人面土器は、十三行遺跡で最も特色ある出土文物の一つだ。胎土は赤褐色の夾砂粗紅陶で、口縁・足部の表面は円圏や櫛歯状列点等の装飾文様が整然と散りばめられている。本件最大の特徴は、生動感溢れる腹部の人面造形である。わずかに突出した眉弓、長細い両目、少し開いた口元、そして頬横に立ち上がる両耳は、先史時代の住民が有した巧妙な製陶技術と豊富な創造力が充分に発揮されている。また、本件は墳墓出土品であり、おそらく儀式的な用途を持つ非日用品であったと推測される。