包金剣

登録番号 R020080
時代‧年代 東周
材質 青銅, 金
遺跡所在地 琉璃阁遺跡 60号墓
遺跡名 中国河南省恵県城関鎮
寸法 長34.7cm 幅4.2cm 厚1cm

概要

春秋時期の包金銅剣は1937年、河南琉璃閣60番目の槨内の東南部から出土された。出土時はすでに壊れて、数段になってしまった。
二つの剣(R020069, R020078)そして一つの環首刀R019720と共に出土され、剣のサイズや形は殆ど変わらない。
中原と北方式青銅器の特徴が組み合わせて、包金剣の装飾と造形になった。例え中空の方形剣首と剣茎の造形は北方式青銅器がよくある特徴である。だが蟠螭紋、獣面紋と散虺紋などは春秋時期中原文化の青銅器でよく見る装飾である。文化がお互い影響を与えていた産物でことは明らかに見える。
1. 剣首
剣首は方形両面、銅で金を包んでいるくり抜き蟠螭。下には包み金の獣面。蟠螭と獣面のお目には円形と楕円形なトルコ石で嵌められている。
2. 剣茎
剣茎の両側は散虺紋の包み金が飾っている。お目はトルコ石で嵌められている。縦面はギザギザのような形である。
3. 剣革
剣革は両面な包み金獣面である。お目はトルコ石で嵌められている。革の裏は酷く錆びたので、二つ突き出している破片になってしまって、剣身と密着できない。出土時の写真によると、獣面の方向は剣首の獣面は向き合わなくて、並行している様子である。
4. 剣身
剣身の中には脊がある。4節に断裂された。一節は剣茎と繋がっている。鞘はまだ剣身の上に残っている、おそらく象牙で作られたが、まだ確認する必要がある。剣の切り先は壊れている。