夔紋銅鉞

登録番号 R015471
時代‧年代 殷代
材質 青銅
遺跡所在地 殷墟西北岡遺跡 1384号墓
遺跡名 中国河南省安陽県侯家莊
寸法 高15.3cm 幅15cm 厚0.8cm 圓径6cm

概要

「鉞」は大型の斧のことで、多くは儀仗用に作られ、所有者の威儀を表わすのに使われる。商代の鉞の多くは刃部が両外側へ張り出すが、本品は両側縁がまっすぐで刃が弧状を呈する、珍しいものである。鉞身の上方の両側には長方形の穿(孔)があり、一つは大きく一つは小さい。また、器身中央には大きな円孔がある。円孔の上方には一対の夔龍紋が背を向けあっている。その目は「臣」字形で眼球が飛び出している。それ以外の部分は無紋で、背面には紋様がついた土が付着していて、朱もみえる。分割鋳型により鋳造されたものである。