大理石刻双鳥面管

登録番号 R005056
時代‧年代 殷代
材質
遺跡所在地 殷墟西北岡遺跡 1001号商王大墓
遺跡名 中国河南省安陽県侯家莊
寸法 高18.9cm 長(頂面)21.4cm 幅(頂面)1.36cm 長(底面)12.3cm 幅(底面)8cm

概要

大理石刻双鳥面管の形はR005055と同じ、殷墟から発見された二つの両面鳥首作品である。両面の鳥首は瓜二つ、器の横は陰線で前後を区別する。正面の輪郭は上が広い、下が狭い梯形である。内側に曲がっているくちばしは高透雕で表現し、陽刻ののこ歯とストライプで飾る。角、耳、下顎はお互い離れている浅浮き彫りである。両目は陰刻された「臣」文字な目である。器物の断面は素朴で平たいし、上は菱形、下は楕円形、真ん中には突き抜けていた円管がある。円管の内壁ははっきりした平行旋磨紋があって、「管鑽」という方法で穴を開けると推測する。双鳥面管は木造建築や竿頭の飾りものだろう。本作品はやや擦れきずがあって、石の色も淡い茶色になってしまった。全体的はR005055みたいに細かくない。だが、安定な線や透雕、浮き彫り、陰線の凹凸レベルと細かい研磨から見ると、殷商の素晴らしい工芸水平が現している。

文物のくり抜き彫刻は作れにくいため、本模型は実物と異なる場合がある。

1.  管
円管の上と下は交叉し、内壁ははっきりした平行旋磨紋があって、「管鑽」という方法で穴を開けると推測する。
2.  陰刻線
器の横は陰線で前後二つの鳥の顔を区別する。