蟠螭紋甬式編鐘
登録番号 | R020246 |
---|---|
時代‧年代 | 東周 |
材質 | 青銅 |
遺跡名 | 琉璃阁遺跡 60号墓 |
遺跡所在地 | 中国河南省恵県城関鎮 |
寸法 | 高63cm 口径33.8cm |
概要
この甬鐘のセットは計8個から成る。甬鐘は西周早期に出現し、商代の編鐃にとってかわった。西周時代には3個一組で、春秋中期には8個一組となり、その後は数が増加し、決まった編成というのはなくなる。それぞれの鐘は異なるキーを持っていて、一つの鐘の正面と側面(正鼓と側鼓)でもそれぞれ異なる高さの音が鳴る。編鐘は、柄のような「甬」、甬をめぐる「幹」につけられる「旋」、頂部「舞」、器身中央の乳状の「枚」、「枚」の間の紋様帯「篆」、器身中央の「鉦」、そして中央の打撃をおこなう「鼓」などの部位から成っている。この甬鐘の甬は無紋で中空である。「幹」はくねる獣の形をしており、舞は平たく、前後で36個の枚がつき、講演はアーチ形をしている。篆、鉦、鼓などには多くの長方形の透孔がある。旋、舞、篆と鼓にはいずれも蟠螭紋があしらわれるが、鼓の部分の蟠螭紋の構図だけは、逆さに見ると両方の角と耳、口が外へ向かう形をしており、獣面のデザインの名残である。分割鋳型によって製作されている。