三節提梁卣

登録番号 R001071
時代‧年代 殷代
材質 青銅
遺跡所在地 殷墟西北岡遺跡 1022号墓
遺跡名 中国河南省安陽県侯家莊
寸法 高26cm 幅16.3cm

概要

西北岡 1022号番目の墓から出土されて、器形は一般的な円卣と変わらないが、首は取り出せる一つの觚である。觚は器底があるので、別途で利用できるし、卣身と合わせたら、液体は卣の中から出せない。巧みが極めているデザインし、商朝銅器の中もこれしかない。提梁と卣身の弧度が合っている。末端の造形は兎首である。蓋と提梁は蝦蟇形のチェーンで繋がっている。觚は卣身から離れていると、卣の蓋と卣の真ん中の子母口は繋がっていない。
觚の装飾は卣身の仕様と同じ、主体は獣面紋、間には雲雷紋がある。獣面の主紋はやや太い線で描く、地紋との区別はあまり明確ではない、さらに組み合わせる際に觚の獣面紋は逆さまである。

文物の蓋と器身の間は作りにくいため、本模型は実物と異なる場合がある。

1. 鳥紋
蓋の上には一周回っている三組の地紋が雲雷紋の鳥紋が飾っている。
2. 蝦蟇形のチェーン
蓋と提梁は蝦蟇形のチェーンで繋がっている。觚が取り出していても、蓋も同じ器身と繋がっている。蝦蟇の四足が広げっているし、体の左右は別々で四つのくり抜き丸穴で飾っていて、真ん中は菱形のくり抜き穴である。イキイキして可愛い様子である。
3. 觚
卣の首は取り出せる一つの觚である。觚は器底があるので、別途で利用できるし、卣身と合わせたら、液体は卣の中から出せない。觚は商朝で流行ってる飲酒器である、西周が始まったばかりの頃で衰えてきた。
4. 兎首
提樑末端は兎首の飾りである。提樑と器身が繋がっている部分はチェーンのような仕組。兎首の裏には横っている筋がある。器身はCのような感じで、横筋の内側に嵌めっている。よって、提樑は少しだけ前後に動けている。いまだに鋳造方法が確認できない。
5. 獣面紋
器身は地紋が雲雷紋の獣面紋を五組ぐらいで飾っている。獣面の主紋はやや太い線で描く、地紋との区別はあまり明確ではない。觚の中段にある獣面紋は組み合わせる際に逆さまである。
6. 夔龍紋
圈足は向かい合う地紋が雷紋の夔龍紋二組で飾っている。